クレンジングクリームは、どちらかというと、お肌が乾燥しがちな人に適しているメイク落としです。また、冬は乾燥が気になり、夏は冷房による乾燥が気になると思いますから、メイク落としにはクレンジングクリームがおすすめになります。それでは、クレンジングクリームの仕組みからご説明します。
クレンジングクリームの仕組み
クレンジングクリームは使うときに手のひらで温めると良いという事をご紹介していますが、それには理由があるのです。クレンジングオイルには「転相（てんそう）」と呼ばれる現象があります。クレンジング剤は水と油からできています。最初にクレンジングオイルは水が油を含んでいる状態です。しかし、肌についたメイクを浮き上がらせるためには、メイクの原料と同じ油が必要になります。そこで、この水が油を含んでいる状態から、油が水を含む状態、つまり「転相」を起こさせます。そのためには、このクレンジング剤を温める必要があるのです。
手のひらに出したクレンジングクリームを、温めることで、この転相を起こし、メイク剤を外側に出た油によって分解しましょう。このように転相を起こす事により、短時間で摩擦をあまり起こさずにメイクを綺麗に落とす事ができますので、クレンジングクリームを温めることはとても大切なのです。
クレンジングクリームの使い方
さて、クレンジングクリームの効果的な使い方をご紹介しましたので、次は、正しい使い方ですね。とても簡単なので、誰にでもできますよ。
１、クレンジングを行う前には必ず手を綺麗に洗っておきましょう。クレンジングクリームは、濡れ手でもＯＫというものも少なくありませんが、それでも出来るだけ手は乾いた状態が良いです。
２、ポイントメイクを落としておきます。アイシャドウ、アイライン、マスカラなどはポイントリムーバーなどで先に軽く落としておくと良いでしょう。
３、クリームを手に取り、温めましょう。ここが先ほど説明したように、とても重要です。クレンジングクリームの量は、それぞれの適量がありますので、パッケージなどを確認してくださいね。量が少ないと、手と肌の間の摩擦が起きやすくなってしまうので、必ず適量を使ってくださいね。
４、温めたクリームをＴゾーンからＵゾーンの順番でつけてなじませてください。おでこから鼻にかけて、そして顎と頬ですね。力を入れず、クリームを塗ってくださいね。
５、顔全体にクリームを塗りましょう。顔の中心から外側にくるくると回しながら、擦らず力を入れず肌になじませましょう。
６、少しの水を手に取って、顔全体になじませます。クレンジングクリームを乳化させています。この乳化もとても大切です。肌からメイクがクレンジングクリームの油によって浮き上がって取れてくるものを、綺麗に流すために、乳化をさせます。
７、ぬるま湯で綺麗に洗い流しましょう。あまり熱いお湯でやらないようにしてくださいね。肌から必要な油分まで流れてしまいますので、注意しましょう。また、ぬるま湯ではなく、水で洗い流すのもあまりよくありません。メイクが落ち切らずに、しかも毛穴を塞いでしまうのです。毛穴の中にメイクが残っていると、ニキビの原因になったりしますので、注意しましょう。
８、洗い流した後は、きちんと泡立てた洗顔料で優しく洗顔してください。メイク落としはダブル洗顔が基本ですので、この洗顔もとても大切です。モコモコと泡立てた泡で、顔を洗ってくださいね。このときも、肌を必要以上にこすらないようにしましょう。
９、洗い終わったら、タオルドライです。こすらず水分をふき取ってくださいね。洗顔後のお肌はとってもデリケートです。優しく水分をふき取りましょう。
以上で、クレンジングクリームの洗顔は終了です。
この後は正しいスキンケアをして、必ず保湿してくださいね。
